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サポートで防災訓練の新時代!

J:COM安心安全チーム、神奈川担当の林です。
藤沢市の辻堂地区では、毎年大規模な総合防災訓練が開催されています。
2024年は第31回目!という歴史ある催しですが、今回はさらに新しい工夫を加え、防災訓練の新たな一歩を踏み出しました!

「第31回 辻堂地区総合防災訓練」
浜見小学校のグラウンド・プール・校舎の一部を利用して開催する大規模な防災訓練です!

★初の試み!支援が必要な方への手厚いサポート!★

「どうやったら支援が必要な方も訓練に参加してもらえるだろうか…」辻堂地区防災協議会では、辻堂まちづくり会議、辻堂市民センターなどと連携し、訓練の前から約半年間、様々な議論を重ねてきました。
そこで決定したのが、支援が必要な人の為のサポート隊の発足!
歩行が困難な方や、視覚障がいのある方などが来場されたら、辻堂地区の福祉部会の人や地元のボランティアさんが一緒に会場を回るサポートを行いました。

「サポートがあるということで今回初めて申し込んだ!」という84歳のAさん。
手話で説明を受けます。

今回は、様々な支援が必要な8組が参加。事前に聞き取りを行うことで、必要なサポートを提供することができました。Aさん(84歳)は、足が不自由で耳の聞こえが悪いので、これまで防災訓練への参加は諦めていたそうですがサポートがあることを知り、初めて申し込みをしたそうです。「津波からどう逃げればよいかを知りたかった。とてもためになった!」と大満足の様子でした。

防災訓練に初参加できたAさんの素敵な笑顔!

★初登場!最新のVR機能で揺れをリアル体験!「地震体験車」★

そして広い会場には、2024年にお披露目されたばかり!藤沢市が誇る「最新の地震体験車」が登場!VR機能(キッチン編・屋外編・教室編)と揺れを連動させることで、よりリアルに地震を体験 をすることができます。また、災害時には非常電源として機能させることができるので避難所や災害現場でも活躍!

東日本大震災・熊本地震・北海道胆振東部地震なども体験できるようになった「地震体験車」

「物が落ちてくるのがとてもリアルに体験できてとても怖かった!」と、体験した方はその臨場感に興奮気味に話してくれました。普段なかなかできない体験ができると満足度も高いですよね!

★見て!体験してためになる「ワークショップ」★

防災訓練にせっかく来たならすぐに取り入れられるアイデアを持ち帰りたいもの。会場ではおなじみの「濃煙体験訓練」や「消火器操作訓練」のほかにオリジナルのプログラムも用意されていました。
こちらは、辻堂青少年会館を拠点に防災の学習をしている小学生チーム「チームレスキュー」による「家具転倒防止ワークショップ」。地震の揺れをミニチュアで表現。下側に滑車が付いていて揺らすと地震の揺れを再現することができます。揺らしてみると・・・

ご覧のとおり、家具の下に寝ていたぬいぐるみが下敷きになってしまいました!では、どのような対策が必要なのか…地元の子どもたちが教えてくれました!つっぱり棒で家具を固定することはもちろん、タンスもとびらが開かないように対策をすることも大切です!

取っ手も木や曲がったカギ型の物で固定をしておくことが大切!

年に1回の防災訓練をマンネリ化させないように。より多くの人に参加してもらうようにと工夫を続ける辻堂地区防災協議会の取り組み。
ぜひあなたの街でも取り入れてみてくださいね!

取材協力:辻堂地区防災協議会 チームレスキュー