みんなで、本気で、飲酒運転撲滅!
J:COM安心安全チーム、福岡担当の谷川です。
18年前の8月25日、福岡市の「海の中道大橋」で、幼い3人のきょうだいが犠牲となる飲酒運転事故が発生しました。
これを契機に福岡県内では、毎年8月25日の前後に飲酒運転撲滅を呼びかける取り組みが実施されています。
私も参加してきましたので、その模様をお伝えします。
黄色い旗に想いを込めて…
私が参加したのは、8月23日に福岡市中央区で行われた「旗の波運動」。
『みんなで本気で飲酒運転撲滅』と記したオリジナルの黄色い旗を福岡市中央区の昭和通りで掲げ、ドライバーたちに飲酒運転撲滅を訴える運動です。
この運動を企画したのは、福岡市東区土井にあるNPO法人「はぁとスペース」で代表を務める山本美也子さんです。
山本さんは、2011年に当時高校1年生だった長男・寛大さんを飲酒運転事故で亡くしました。
昭和通りに現れた「旗の波」
この日の運動には、寛大さんが通っていた博多高校の生徒たちや想いに賛同する企業など約130人が参加。片側3車線の道路の両側に並び、それぞれの想いを書き込んだ黄色い旗を掲げました。
山本さんが書き込んだ言葉は、『飲酒運転ゼロ!!があたり前の社会を目指す!!』です。本当にその通りだと思います。
企業も掲げる『飲酒運転撲滅宣言』
「旗の波運動」を山本さんと一緒に行った福岡市の化粧品販売会社「新日本製薬」は、会社で『飲酒運転撲滅宣言』を掲げています。
「飲酒運転はしない、させない、絶対許さない、そして、見逃さない。」と飲酒運転を許さない想いが記されています。
『飲酒運転撲滅宣言』の右側、手のイラストの中に赤いハートがいっぱい貼られていますよね。これは、新日本製薬の社員ひとりひとりが、飲酒運転撲滅への想いを込めて貼ったものだそうです。このシールを見ると社員のみなさんの想いと決意を感じます。
それでも増加する飲酒運転
これだけ飲酒運転撲滅を呼びかける活動を行っても、悲しい事故が起こっても、無くならない飲酒運転。
今年1月から7月末時点で福岡県内での飲酒運転の検挙数は823件、飲酒運転事故は56件といずれも前年より増加しています…。
それでも今回の「旗の波運動」のように飲酒運転撲滅の想いをドライバーに訴え続けることが飲酒運転ゼロの未来につながると信じています。
これからも「飲酒運転をしないこと」「飲酒運転を見かけたら通報すること」を私自身も実践し、伝え続けていきたいと思いました。
取材協力:NPO法人はぁとスペース、新日本製薬
旗の波運動に参加した皆さん