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防災だるまさんが転んだ!?

「スーパーでゆれた!」

大阪府松原市の柴籬(しばがき)神社に響く声。
その瞬間…

買い物かごをかぶってしゃがむ子どもたち

子どもたちが急いで買い物かごをかぶります。
実はこれ、松原防災士会が開催している「防災だるまさんが転んだ」というイベントなんです。

松原防災士会
新田剛志 理事長

「防災だるまさんが転んだは『様々な課題をいかにうまく乗り越えて避難所までたどりつけるか』を競う新しいスポーツです」と新田さん。

「だるまさんが転んだ!」で動きを止めるのと同じく「揺れた!」と言われたら安全確保の行動を取る。
机の下に隠れたり、近くにある物で頭を隠したり、倒れてくる危険がある電柱やブロック塀から離れるなど、競技を通して楽しみながら避難行動を学べるという仕組みです。

電柱やブロック塀には近づいてはいけない!

なるほど!だからスーパーで揺れたら買い物かごで頭を隠すんですね!
防災訓練といえばマジメにやるものと思っていましたが…なぜこのような面白いイベントを企画したんでしょう?

新田さん「”北風と太陽”なんです」

災害大国である日本では、これまでにも様々な対策や啓発活動が行われてきました。
災害の怖さを知らしめる「北風」の方法も必要ではありますが、いまやるべきなのは「太陽」。つまり“楽しみながら防災を学ぶこと”です。

電柱になる新田さん

"いま"が災害発生から最も遠い日

南海トラフ地震による津波の遡上は、松原市までは到達しないだろうと想定されています。
だからと言って準備が要らないわけではなく、大阪市・堺市が津波被害を受けた場合には市外に避難する人々を近隣市として受け入れることが必要になるかもしれない。
もしもの時のために今できる準備をしておくことで「余力」が生まれ、その力が災害時には役に立つということを念頭に置いて松原防災士会は活動しています。

「災害はいつ起こるか分からない」でも“いま”が災害発生から最も遠い日というのは間違いありません。
明日起こるかもしれないし、30年後に起こるかもしれない。
「あの時、準備しておけばよかった」とならないために、一番準備ができる時間のある“いま”備えてください!

次回 5月26日(日)に開催!

5月26日(日)開催!防災フェス

楽しみながら防災を学べる新感覚スポーツ「防災だるまさんが転んだ」は、次回 柴籬(しばがき)神社で2024年5月26日(日)開催予定です!
「こいこい松原」という地域交流イベント内で開催されますので、マルシェや子どものお仕事体験なども楽しめますよ♪ 

詳しくはcoicoi実行委員会のWEBサイトでチェック!

「防災だるまさんが転んだ」を取材した動画はコチラ👇

取材協力:特定非営利活動法人 松原防災士会