新宮町を守るのは、日本一の消防団!
J:COM安心安全チーム、福岡エリア担当の谷川です。
朗報です!
「第30回全国消防操法大会」が10月12日に宮城県で行われました。
この大会の「ポンプ車操法の部」で福岡県の新宮町消防団第3分団が優勝の栄冠に輝きました!おめでとうございます!!
これからの季節、だんだん気温が低くなり空気が乾燥すると暖房器具などによる火災が増加する傾向にありますよね。
いざ火事が起きた際、自分たちで地域を守る新宮町消防団を取材しました!
消防団歴20年!大工として働く松崎さん
お話をお聞きしたのは、新宮町消防団第3分団で分団長を務める松崎さんです。大工として働きながら、消防団員として20年もの間、地域を守る活動を続けているとのこと。
現在、第3分団には19名の団員が所属していて、松崎さんと同じ自営業のほか、会社員、役場職員、競艇選手など様々な職種の方や学生の方が地域防災に取り組んでいるそうです。
その内容は、消防機器や消火栓の点検を始め、地域の防災訓練や地域との関係づくりのための祭りへの参加など多岐にわたるということです。
「第30回全国消防操法大会」とは?
今回、新宮町消防団第3分団が出場した「全国消防操法大会」は2年に1度開催される、消防団員が消防機器の操作技術を競う大会です。
消防ポンプ自動車を使用した「ポンプ車操法」と小型動力ポンプを使用した「小型ポンプ操法」の2種目の競技が行われ、消防ポンプ自動車を所有している第3分団は「ポンプ車操法」の部門に出場しました。
『ポンプ車操法』は、ポンプ車から2系統の消防ホースを伸ばして、60メートル先の的をめがけて放水し、的を倒すまでの時間や作業の正確性・俊敏性などを競う種目です。
「ホースの延長」や「ポンプ操作」、「放水」、「伝令」など、消火活動の基本となる一連の手順を、安全・正確・迅速に行うことが求められます。
出場チームは、指揮者と1番員~4番員と補助員の6人で構成され、200点満点からの減点方式で順位が決まります。
新宮町消防団第3分団は187.5点を獲得し、2位と3.5点の差をつけて見事優勝の栄冠に輝きました!
訓練は夜に集まって…
全国大会への道程は長く、6月に新宮町大会、8月に糟屋地区大会、9月に県大会が行われ、予選を通過したチームだけが10月に行われる全国大会に進みます。
新宮町消防団第3分団は、5月の大型連休以降、大会までの期間中、週に4~5回、仕事や学校帰りに夜8時から2時間訓練を行ったとのこと。
分団長の松崎さん曰く「目的はあくまでも、火事場で活躍するための教育とスキルアップ。誰が火事場に行っても同じレベルで活躍できるようにしていかないといけない」と話します。
自分たちの町を自分たちで守ろうと活動する消防団。
地域防災の重要な要ですが、その団員数は年々減少していて若手不足などが全国的に課題となっています。
分団長の松崎さんも「若い人が入ってくれたら嬉しい」と話していました。
仕事や学業と両立しながら活動してくれている消防団員のみなさんがいるからこそ、私たちは安心して暮らすことができます。
これから火災に気を付けないといけない季節ですが、「燃えやすい物の近くで暖房器具を使わない」「短時間でも離れるときはコンロの火を消す」など私たちも火災を起こさないよう注意をして過ごしていきたいと思いました。
尚、県内の消防団は、以下の消防庁のHPで確認できます。
取材協力:新宮町消防団第3分団