健康に、見回りを楽しむ!
J:COM安心安全チーム、埼玉担当の和田です。
防犯パトロールって地域貢献のために大切な事だけど、人が集まらないよね…とお考えの方、こんなアイデアはいかがでしょうか?
「防犯ノルディックウォーキング」ってご存知ですか?
上の写真は、埼玉県熊谷市で行われている「防犯ノルディックウォーキング活動」の様子です。
ポールを使い「クロスカントリースキー」のような姿勢で市内を練り歩きながら、見回りを行っています(ノルディックウォーキングは、歩くときに上半身も使うので、エクササイズ効果が高いんです!)。
活動をしているのは、地元熊谷で地域貢献活動をしている黒澤さんと「連合埼玉」のみなさん。
月に1度程度のペースで埼玉県北部のまちにおいて実施しているそうです。
見回り中の観察ポイントについて、お話しを伺いました。
防犯ノルディックウォーキングで気づいた、まちのココがあぶない
「わたしは熊谷駅から深谷方面に向かう高架下の道などに注目しています」
…と語る黒澤さん。記者の目には駅の近くで見通しが良く、安全そうに見えますが…?
「ここは二輪車でのひったくりが怖いと考えています。この道はまっすぐ駅まで向かえるため、遠くの住宅地に住む人がよく通るんです。夜遅く、長くて暗い一本道。家路に急ぐ人の背後から襲いかかろうとするひったくり犯にとっては、好都合ですよね」
地元の方だからこそ感じることができる、道の「怖さ」。
改善のために、黒澤さんは街灯の増設を行政に提案しているそうですが、その道のりにはいくつもの自治会が関わり、調整が非常に難しいとのこと。
防犯ノルディックウォーキングは、情報交換の場
一行が差し掛かった荒川沿いの桜堤では、伐採途中の桜を見た隊員があることに気づきます。
「カミキリ虫の被害が出てるのかも…?」
外来昆虫「クビアカツヤカミキリ」がサクラの木を食い荒らす被害が、埼玉県北部を中心に相次いでいるそうで、この熊谷にも被害が広がっているのでは…?と想像を巡らせるパトロール隊員。
周りの人とも意見交換しながら、まちについて語り合います。
この活動は、多くの人とざっくばらんな情報交換を行える、またとない機会。様々な意見を交わし、真っ暗な道に賑やかな声が響きます。
「普通の散歩よりも運動になるため、健康づくりという目的で人が集まりやすい!しかもまちの異変もチェックできて、コミュニケーションもはかれる、とても楽しい活動なんです」 …と語るパトロールのみなさん。
この活動が盛んになれば、夜の住宅街も賑やかになって防犯にもつながり、まちの改善に向けた情報交換も盛んになりそうですよね?
見回りパトロール活動に、「ノルディックウォーキング」を組み合わせただけで、新しい楽しみと人が集まる動機が生まれる。
皆さんも、ぜひチャレンジしてみてください。
取材協力:連合埼玉