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灘中央市場に“○○○”あり〼

J:COM安心安全チーム、関西担当の松本です。

さて、今回は(2024年)2月3日「こちらJ:COM安心安全課」で放送した神戸・灘中央市場のこぼれ話をご紹介します。(https://youtu.be/dFbL9Qow9hk
突然ですが…番組の途中、女性のインタビューシーンの背後がちょっと気になりませんでしたか?

市場のはずなのに青空&緑の謎

実は画面左側にチラっと映っていたもの、これはれっきとした「畑(はたけ)」なんです。
しかし、なぜこんなところに!?

番組でも紹介しましたが、木造店舗が密集する市場で、いざ火災が起きると瞬く間に隣の店舗などに火が燃え移り、すぐに大きな火災に発展してしまいます。

こういった延焼を食い止める目的で、この市場には「防災空地」というスペースが数か所設けられているんです。

普段は市場で買ったものを食べたり、地域の人が談笑したりすることができるフリースペースとして開放されています。
なのでアーケードがある市場なのに一部、中庭のように天井が開いているところもあるんです。

防災空地は普段、買い物客や地域の人の憩いの場として開放されている

私は「たぶんこの畑もその取り組みの一環なんだろうな」と思っていたんですが、この畑を管理運営している「チームカルタス」のメンバー、坂本さんに話を聞いてみたところ、実は全く違うんだとか。

でも、目指すところは奇遇にも一緒!

坂本友里恵さん

坂本さん
「この市場やまちを盛り上げたい!と思って、元々空き家になっていたこの場所をなんとか活用できないかなーと思っていたんです。
ここを畑にして、コミュニティ農園みたいにすれば、定期的に手入れするためにここに人が訪れるだろうし、自分で育てた野菜を食べる「食育」という観点で子育て世代の人にも興味を持ってもらえるかもと思ったんです。いちばのはたけ=「いちばたけ」と語呂もいいですしね(笑)」

ところで、防災空地ではないこの畑がどのように「安心安全」に一役買っているのだろうか?
よくよく話を聞くと、防災教育の場としても活用されているそうです。

坂本さん
「この前は市場内の八百屋さんに手配いただいたサツマイモを使って、みんなで焼き芋を作ろう!という企画をしたんです。出来るまでの間、消防の協力も得て、水消火器を使った初期消火の訓練をしました。やっぱり木造の建物が密集しているからこそ、ここで火の手が上がったらみんなで消せるようにしておきたいですからね。まぁ何より焼き芋をしていて、火事が起きなかったのが一番良かったんですけど(笑)」

なるほど、防災空地とは誕生の背景は違うが、火災に対する備えがここでも行われているようですね。

火はしっかり消しても、市場のみんなの素敵な笑顔はこれからも消えないよう、地道に初期消火の大事さを地域の人に伝えていってください!

余談ですが、ここで栽培している野菜は季節によって変わり、収穫後に市場のお店で売られている食品とのペアリングも坂本さんたちが提案しているそうですよ。

収穫した野菜と近くのお店で売っている食品をとの組み合わせも提案!

「いちばたけ」では月に2回、誰でも参加できる「活動DAY」が開かれています。詳しくは「いちばたけ」のSNSをチェックしてみてください!
市場へ週末のお買い物ついでに、その様子を覗いてみてくださいね!

取材協力:チームカルタス/灘中央市場


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