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避難所運営協議会を立ち上げる!①防災会設立編

J:COM安心安全チーム、東京担当の山口です。

8月末の台風10号では、大雨の影響で土砂災害や河川の氾濫の危険性が高まり、各地で避難所が開設されました。
その避難所の運営について、話し合いや訓練を通じて、ルールを確認するための組織が「避難所運営協議会」です。皆さんの地域にはありますか?

小金井市梶野町では、いままさに、避難所運営協議会の設立に向けて準備を進めています。
その過程をシリーズでお伝えします。第一回は「防災会設立編」です。

避難所運営協議会は、行政、施設(学校等)、地域住民(主に自治会や町会の自主防災組織)からなる組織です。
しかしそもそも梶野町会には、避難所運営協議会を構成するための「自主防災組織」がありませんでした。
自主防災組織「梶野町防災会」が設立されたのが昨年11月のこと。
一昨年の「梶野公園まつり」がきっかけでした。

梶野公園まつり2023の様子

地域交流と防災をテーマにした「梶野公園まつり」

梶野公園まつりの会場となっている梶野公園は、災害時の一時避難場所であり、かまどベンチやマンホールトイレ、井戸などの防災機能を備えた公園です。
公園を利用する市民団体が『梶野公園サポーター会議』というボランティア組織を作り、小金井市と協働で公園運営を行うスタイルを取っています。

かまどベンチを使った炊き出し
公園内の防災井戸

公園の防災機能をもっとみんなに知ってもらうことと、地域の交流を作ることを目的に、梶野公園サポーター会議が始めたのが「梶野公園まつり」です。
防災体験はもとより、交流を図るためのあそびや講座、近隣の飲食店がブースを出したり、公園を使ってみんなで楽しめるイベントです。

青空ヨガ教室
あそびながら交流する様子

梶野公園まつりがきっかけで防災会が立ち上がる!

2022年に梶野町会もブース出展でまつりに参加。
町会の役員は、まつりに参加した住民たちが防災に強い関心を持つ姿を目の当たりにし、もともと自主防災組織の必要性を感じている町会役員も多かったため、自主防災会の設立を決意。
翌2023年の「梶野公園まつり」で梶野町防災会の設立が発表されました。会場では温かい拍手で歓迎されていました。

防災会の設立を発表する町会長 

防災会ができ、避難所運営協議会の設立への第一歩を歩み始めた梶野町。
次回(第二回)は、避難所運営協議会の設立準備についてお伝えします。

お楽しみに!


取材協力
・梶野公園サポーター会議
 https://kajino-park.amebaownd.com/
・梶野町防災会
・ヘルメット隊長 青木紘子さん(防災士/FM西東京パーソナリティ)
 https://x.com/bousai_helmet