見出し画像

街や学校のあちこちに児童を見守るチューリップ!?

J:COM安心安全チーム、東京担当の山口です。

西東京市の栄町付近を通っていると…あれっ?あれは何だろう?
あちらこちらにチューリップのオブジェが設置されています。

あるお宅の門の脇にあったチューリップのオブジェ

チューリップの正体は…?

調べてみたら、栄小地域安全連絡会の「さかえちゃん」というマスコットだと分かりました。名前の由来は「さかえ」小学校に、地域の「ち」、安全の「あん」から「さかえちあん」・・・「さかえちゃん」となったそうです。

平成18年(2006年)3月30日に発足した「栄小地域安全連絡会」。
下校途中に児童が不審者に命を奪われる事件が全国で続いたことから、PTAや育成会、防犯協会、交通安全協会など、地域の方々が学校と一緒に地域の安全をみんなで守ろう!と立ち上がりました。

見守り活動をする人が、子どもたちからも親からも、地域の方からも一目で「見守りをしている人」とわかるように、とさかえちゃんをデザインしたワッペンを配ったのが始まりだそうです。

正門にも「さかえちゃん」

学校の中にも「さかえちゃん」が!

お話を聞こうと栄小学校を訪ねると…校長室の前にもさかえちゃんがたくさんいました!さらに廊下には、これまでにグッズ化された「さかえちゃん」のコレクションが紹介されていました。
キーホルダーやぬいぐるみ、近隣の老人ホーム「保谷苑」から送られたフェルトの手作りマスコットなど…

私が町で見つけた「さかえちゃんスティック」もありました!
木工が得意な地域の方が、大きさも色も違うものを作って学校に持ってきてくれるそうです。地域の方は自由に持ち帰り、植え込みや玄関などに飾ってくれています。

校長室の前にも「さかえちゃん」
さかえちゃんコレクションの数々

一目でわかることが大切!

もう一つ紹介したいのはこちら「さかえちゃんハンカチ」
保護者の手作りで、毎年、新入生全員に配っています。ランドセルにつけて使うのですが、鮮やかなオレンジ色でとても目立ちますよね。

これにはもちろん理由があります。一目で栄小学校の児童であることがわかるので、地域の人が見守るときの目印になるのです。遠くからもよく見え、交通安全にも一役買っているそうですよ。

色鮮やかな「さかえちゃんハンカチ」

「さかえちゃん」がもたらす安心安全とは?

改めて、長尾信一校長先生にお話を伺いました。

Q.子どもたちにとって「さかえちゃん」は?
「さかえちゃんは子どもたちに大人気です。町の中や校内、ランドセルなどいたるところにさかえちゃんがいることで、子どもたちにとっては見守られているという安心感があると思います。」

Q. 防犯の面では?
「地域全体で子どもたちを見守っているというアピールになっています。不審者や犯罪者は地域の目が気になるので、大きな犯罪抑止力になっていると思います。」

通学路を見守る「さかえちゃん」

まとめ

PTAや地域の方々が児童の登下校の見守りをしたり下保谷駐在所の警察官と一緒に地域をパトロールしたり。栄小地域安全連絡会とさかえちゃんは、地域ぐるみで子どもたちを見守っています。
これらの活動が認められ、平成30年(2018年)に東京都青少年・治安対策本部から感謝状が贈られたそうです。

町なかで見つけたチューリップが気になって始めた今回の取材。

「地域の子どもたちを地域全体で見守ること」そして「その行動をアピールすること」が、犯罪者を寄せ付けない町づくりにつながっていることがわかりました。

50周年記念写真にも「さかえちゃん」

取材協力:西東京市立栄小学校 / 栄小地域安全連絡会
                   https://www.nishitokyo.ed.jp/e-sakae/

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!