見出し画像

うめきた公園が”防災公園”って知ってた?

J:COM安心安全チーム、関西担当の中西です。

2024年9月6日に”まちびらき”となった大阪市北区のGRAND GREEN OSAKA(グラングリーン大阪)施設の中心に位置するのは、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模を誇る「うめきた公園」です。
今回は「うめきた公園」の”防災公園”としての役割を伝える まち歩きイベントに同行しました!

まち歩きイベントの様子
案内図には”広域避難場所”の文字が

西日本最大のターミナル駅であるJR大阪駅周辺は、通勤・通学、買い物客、観光客など毎日大勢の人たちが行き交うエリアであり、災害時の帰宅困難者は18万人にのぼるとも言われています。
そんな都心部のど真ん中にできた「うめきた公園」は、オフィスや商業施設のビル群の中にある”都会のオアシス”。憩いの場であることはもちろん、災害時の広域避難場所として設計されています。

噴水のある場所が…

中央に見える噴水。
実は災害時に水がすべて抜けて人が入れるようになり、更にこの場所には飲み水が運ばれる予定になっているそうです。

このスロープの秘密とは…?

おしゃれな丘といった印象で ゆっくりと歩いて上りたくなりますが、災害時はそうは言っていられません。
例えば浸水で早く高台に逃げたいという時には、斜めの舗装された道を使わずに、植樹されている場所をまっすぐに突っ切れる程度の緩やかな坂に設計されているそうです。

うめきた公園の広さは約45,000平方メートル。東京ドームとほぼ同じ大きさ!

まち歩きイベントでは他にも、大阪市の災害情報や避難指示などを周囲に知らせる防災無線や、下水道管路にあるマンホールの上に便座を設置すると素早くトイレとして使用が可能なマンホールトイレ。また、地下にある雨水貯留槽は、雨を小学校のプール2杯分溜めておけることなども紹介されていました。

防災無線
(災)の字が目印のマンホールトイレ

イベントで案内役を務めたUR都市機構の担当者は「9月にできたばかりの新しい公園を感じてもらいながら防災面での機能も伝えたいと思い、今回初めて開催した。公園全体では3万4,000人が一時避難することができ、帰宅困難となった人たちが一晩過ごせるようになっている。今回の参加者の反応を見て、定期的に続けられたらと考えている」と話していました。

私も毎日のように利用しているJR大阪駅ですので、こういった場所が整備されていることを知っておくだけでも安心材料になりますね!

取材協力:UR都市機構、西日本旅客鉄道株式会社、一般社団法人うめきたMMO