夏の思い出に防災体験
tJ:COM安心安全チーム 、東京担当の山口です。
夏休み初日の7月20日(土)、市立清瀬第六小学校で行われたサバイバルキャンプを取材してきました。
このキャンプは、主に小学 6年生(希望者)を対象に、学校に一泊しながら「災害時の避難体験」をするというもの。
毎年「学校支援本部六小プロジェクトX」が主催していて今年で16回目、夏の思い出づくりにもなる人気のイベントです。
今回参加したのは、6年生とその弟妹の小学生と保護者、そして卒業生など合わせて約90人。近隣の日本社会事業大学の学生4人もボランティアで参加しました。
夕食づくりも防災体験!
まずは夕食の準備です。
メニューはみんなが大好きな「カレー」。
普段からおうちでお手伝いしているのでしょうか、女の子も男の子も、手際よく野菜をカットし、4つの大きな鍋でカレーを作りました。
また、災害時は停電で炊飯器が使えないことを想定して、ポリ袋でお米を炊く体験をしました。
ポリ袋にお米1合と水を入れてしばらく浸し、沸騰したお湯で25分間煮て、30分ほど蒸らすと出来上がりました。
夕食を食べるときにも防災体験!
待ちに待った夕食タイム。
牛乳パックの側面を切ったものにポリ袋をかぶせてお皿にします。
これなら、災害時に貴重な水でお皿を洗わなくても、繰り返し使うことができていいですね。自分たちで作ったカレーがよほど美味しかったのか、3回もおかわりする子もいました。
もちろん!お楽しみイベントも!
そしてお楽しみの肝試し、その名も「校内ナイトウォーク」。
先生や卒業生などがおばけ役を担当しました。
真っ暗な校舎の中を、教室⇒理科室⇒音楽室と学校の定番恐怖スポットをまわるコースです。
あちらこちらで悲鳴が聞こえる中、私も子どもたちと一緒に回りましたが、脅かし方が本格的で大人でも怖かったです!
記念撮影にも防災体験
最後は記念撮影。
ここにも防災アイデアがありました。
ろうそくの代わりに、牛乳パックに廃油をいれて作った灯篭に火をつけます。災害時にはその場にあるもので対応することも必要となります。
夜は避難所体験!
体育館でみんなで就寝。災害時の避難所体験をします。
翌日、子どもたちはよく眠れなかったなどと感想を言っていたそうです。
体育館の固い床に実際に寝てみることで、災害時に何が必要なのか?考えるきっかけにもなるそうです。
一夜明けて…
朝食のメニューは「ホットドッグ」。
眠い目をこすりながら、自分たちで作りました。
ウインナーを挟んだパンをアルミホイルで包み、それを牛乳パックに入れます。牛乳パックに火をつけて牛乳パックが燃え切ると出来上がりです。
ちょっとコゲ目のついた出来上がりです。
サバイバルキャンプを通じて「考える力」を!
六小プロジェクトXの大竹政雄さんは「災害時にも自分たちで考えて行動できるように、なるべく大人が説明せず、子どもたちに考えさせるようにしています。また、平日の日中では災害時に大人が不在になることも想定され、小学生高学年〜中学生には率先した活躍を期待したいと思います。そのためにもこの様な体験会での経験が役立ってもらえると幸いです」と話していました。
夏休みのイベント×防災
小学校の夏の思い出づくりに防災を組み合わせることで、いつまでも忘れない記憶となる、すばらしい取り組みだと思いました。
取材協力:
・清瀬市立清瀬第六小学校
・学校支援本部六小プロジェクトX