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イマできる災害への備えとは?
J:COM安心安全チーム、神奈川担当の島田です。
阪神・淡路大震災をきっかけに、災害への備えとボランティア活動の大切さを認識する「防災とボランティアの日」(毎年1月17日)。
この日に合わせて、全国各地で防災に関するイベントがおこなわれました。
神奈川県座間市では「ざま災害ボランティアネットワーク」による、お茶を飲みながら災害について考える「ぼうさいカフェ」が開催されていました。
ぼうさいカフェでは毎回テーマを設けて、「普段の備え」と「いのちを守り、生き抜く力」を伝えています。
今年のテーマは「住まいの安全強化と6つの備え」
ざま災害ボランティアネットワークの方々は、「災害が起こる前の備えを考えてください」と来場者に訴えて、どのような準備が必要なのかを伝えていました。会場で展示説明していた中から2つの備えを、ピックアップしてご紹介します!
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①災害用の「電気」を備蓄
大震災では、電気の供給が止まってしまうことが想定されます。
停電が長期化した場合、持ち合わせのモバイルバッテリーや非常用の充電式LED照明などがバッテリー切れになってしまうことも!これを解消するためには、電気を備蓄しておくことが大切です。
電力を備蓄しておくと、できることは・・・
●情報収集や連絡手段として欠かせないスマートフォンの充電
●照明機器の常時点灯 など
備蓄する方法として一般的なのは、モバイルバッテリーやポータブルバッテリー。でも、いずれの方法も、備蓄できる電力量には限界があるため、発電することも考えなくてはいけません。最近では、モバイルバッテリーやポータブルバッテリーとセットでソーラーパネルも販売されるようになっています。
ざま災害ボランティアネットワークでは、ソーラーパネルで発電して、バッテリーに蓄電する「マイ発電所」を自作して展示していました。
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この「マイ発電所」は、スマートフォン充電・照明に絞った小容量タイプから、短時間でも電子レンジなどが動かせる大容量タイプまで開発しています!自分たちで自作するなんて、すごいですよね。
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②ガラス飛散防止フィルム
地震の揺れで、建物がゆがみ窓ガラスが割れたり、家具の転倒により、床に割れたガラスが散乱する可能性があります。
もし、夜間に発生した場合には、停電で真っ暗な中を移動するため、ガラスでケガをするリスクはもっと高くなります
このような事態を防ぐために、事前にガラス飛散防止フィルムを貼っておくことをオススメ。でも、いざ貼ろうとしても、中に空気が入ってしまったりして上手に貼れない…。
フィルムを綺麗に貼るには・・・
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①窓ガラスを綺麗に拭き取る(ペーパータオルを使うと、ホコリがつきづらくなるのでオススメ!)
②200ccの水の中に食器用洗剤(中性洗剤)を2~3滴注入した液体をつくる
③液体を霧吹きに入れ、フィルムの粘着面に吹きつけてガラス面に貼る
④水切り用ヘラや三角定規などを使ってフィルムを伸ばす
⑤余った液体を拭き取る
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なぜ綺麗に貼れるかというと、食器用洗剤(中性洗剤)に入っている界面活性剤によって、ガラスとフィルムの間の空気を簡単に押し出せるため!
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ガラス飛散防止フィルムを綺麗に貼れば、貼っていない状態と見た目は、ほとんど変わりません。
家庭で日頃から災害に備えたり、災害時には事前に避難したりするなど、自分で身を守る「自助」。
支援が始まるまでには、最短で3日かかると言われています。
この3日間を耐えられる程度の備えは必要です。
今のうちにできることは何か、考えてみてください。
取材協力:ざま災害ボランティアネットワーク