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災害ボランティアの受付をスムーズに!

J:COM安心安全チーム、神奈川担当の島田です。

大災害が発生した時に、復興を手助けしてくれる災害ボランティアは、被災した地域や住民が1日でも早く元の生活に戻る上で、とても大きな役割を果たします!

そのため、災害ボランティアが活動するためには、被災者が支援して欲しい内容と、ボランティアが支援できる内容をマッチングさせる必要があります。
しかし、その役割を果たすボランティアセンターでの受付は、全て手作業で登録作業をしているため、実際に活動ができるようになるまで、相当な時間がかかってしまうのが課題でした。


デジタルツールで受付時間を短縮!

そこで、座間市の災害ボランティアセンターを運営する座間市社会福祉協議会は、あるデジタルツールを使って受付時間の短縮を目指す訓練を、総合防災訓練で行いました。
それは…

ボランティアセンター受付訓練の様子

スマートフォンアプリを使って受付をスムーズに!

ボランティアは、事前にスマートフォンに専用アプリをインストールし、募集中の被災地へのボランティア支援登録を事前にできるようになります。

ボランティアは被災地に到着後、ボランティアセンターの受付で、被災者が支援を希望しているニーズ表にあるQRコードを読み取り、支援先を登録できるようになりました。
デジタル化により、マッチング作業の効率化を図ったのです!

アプリの表示画面

災害ボランティアの待ち時間が軽減!

過去に開設されたあるボランティアセンターでは、一般ボランティア500人を受付担当者3人で処理した場合、約3時間かかっていたそうです(株式会社コンサイド調べ)。
このアプリを使用すれば、1人あたりの受付登録時間が1分程度となり、500人のボランティアが約1時間で活動できるようになりました。
従来より約2時間も短縮できたのです!

ボランティアセンター側も負担軽減

ボランティアの受付から作業を終えてセンターに帰着するまでを、アプリで一括して管理できるようになったことで、
・誰がどんな支援をおこなっているのか?
・ボランティアは無事作業を終えているか?
・被災者からの依頼を見落としていないか?
などが一覧で見られるようになったため、事務作業時間が大幅に短縮。

進行中の作業の一覧表示や、支援場所の地図も表示できるため、細かな状況も瞬時に分かるようになっています。

ボランティア稼働状況  管理画面(イメージ)
ボランティア活動状況画面(イメージ)

現在、神奈川県内では座間市・大和市・横須賀市が、このアプリを正式採用。デジタルツールで、ボランティアを受け入れる側のスタッフの少人数化が可能になり、迅速にボランティアを支援先へ送ることができるようになりました。
こうした取り組みは、スムーズな支援活動を実現し、活動時間を増やすことができるようになると感じました。

取材協力:座間市社会福祉協議会・株式会社コンサイド