なぜコンサートで寸劇が?
J:COM安心安全チーム、札幌担当の池田です。
先日、札幌市消防音楽隊のコンサートを取材したところ、面白いと感じた取り組みがありましたのでご紹介したいと思います。
消防音楽隊による恒例コンサート
毎年恒例となっている、札幌市消防音楽隊による「119ニューイヤーコンサート」。今年も、音楽隊が映画やテレビでお馴染みの楽曲を披露。
観客も手拍子をするなど、演奏を楽しんでいました。
そんな時!
何やらアナウンスが流れ、おばあさんの恰好をした消防職員がステージ上に出てきました。
そして始まったのが、防火を呼びかける寸劇だったのです・・・!
コンサートの合間に始まった寸劇、その内容とは?
「火がついた。これでよし、これでよし・・・」
コンロに火をつけるおばあさん。
しかし、ご近所さんの訪問でそのままいなくなってしまいました。
そこで現れたのが・・・全身赤タイツの「炎の妖精」です。
おばあさんがいない間にコンロの火を大きくしてしまいます。
戻ってきたおばあさんは大慌て!
消防隊も駆けつけます。
手ごわい炎の妖精は、なかなか消えてくれません。
しかし自動消火装置が作動すると、とうとう消火されてしまったのです。
こうしておばあさんは、自動消火装置により事なきを得たのでした・・・。
寸劇による防火の呼びかけ、なぜ?
演奏だけではなく、寸劇でも観客を楽しませた消防音楽隊。
なぜコンサートの合間に寸劇が行われたのでしょうか?
札幌市消防音楽隊の音楽隊長 佐藤さんにお話しを伺いました。
「消防音楽隊として、ただ演奏して終わりではなく、毎回 何かしらの防火啓発を行っています。コンサート中に行うことで、消防にあまり関心がない人にも防火の大切さを伝えられたら。
今回は、小さいお子さんにも分かりやすいように寸劇にしてみました。
楽しい寸劇で、観客の記憶に残ればと期待しています。」
“方法”も試行錯誤の防火啓発
コンサート中の防火啓発なら、演奏を楽しみに訪れた人々にも届きますし、寸劇なら多くの人に楽しんでもらえそうですよね。
インパクト大の「寸劇」という方法で、見た人が少しでも防火について考えてくれればという、消防音楽隊の工夫で生まれた取り組みでした。
取材協力:札幌市消防音楽隊
https://www.city.sapporo.jp/shobo/shokai/gakko/ongaku/index.html