地震発生!理由あって手伝えません

大地震発生時、誰もが自治会の災害対策本部を手伝えるでしょうか?
予め決められた災害対策本部長が本当に指揮をとれるでしょうか?
予定していた役割分担通りに動けるものでしょうか?

そうとは限らないのではないでしょうか。怪我、不在、通信障害などの理由で思うようにいかず、「共助」にシフトできない状況も十分起こりうることです。

それを予め、防災訓練で共通認識としているのが、東京都葛飾区南水元にあるマンション「ミディオン」です。

災害時、住民は、なかなか自治会の災害対策本部に参集できません。
これを再認識するために用いるのが、防災訓練で使用される「発災時参集可否想定カード」です。このカードは約60パターンもあり、自分の被災状況の詳細が明記されています。住民は訓練の受付時にクジ引きのようにカードを1枚ひき、参集できるか否かを自分で判断。
カードが導くのは、リーダー不在のまま「そこにいる人たち」でなんとか役割分担して協力しながら災害対策本部を立ち上げること。

緊急事態の際、予め決められたリーダーが集まれるとは限りません。
マンションの自治会だけでなく、会社組織においても、リーダー不在の状況で困難を乗り切る経験が大切です。