【3分動画】街頭消火器がいたるところに⁉ 革新的なアイデアをプラスした消火活動の仕組みとは?
地域防災力を高めるためのユニークな取り組み
千葉県習志野市の本一町会自治会が、町内の至る所に街頭消火器を配置しました。街中をみれば必ず目につくほどの数、なぜ、こんなに多く設置しなければならなかったのか、その目的とは?
高齢者と共働き世帯の増加にともなう防災力の低下に対応
約300世帯800人が暮らす本一町会では、高齢化や共働き世帯の増加により、防災力の低下が懸念されていました。
そこで自主防災部は火災発生時の初期消火に注力、5世帯から10世帯ごとに1つの街頭消火器を配置することにしました。
この施策は消防庁からも高い評価を受けています。
34個の消火器が街の安全を守る
街を歩けば、消火器が目につくようになりました。その数34個。
住宅が密集するこの地域では、火災への迅速な対応が求められ、消火器による初期消火は3分以内を目標にしています。
安否確認用点検表を格納して活用
消火器ボックスの中には、消火器だけでなく、安否確認点検表も収められています。これにより少人数単位での安否確認がスムーズに行えます。
これは全国的にも珍しい取り組みです。
近隣住民との助け合いの意識づけ
消火器ボックスには、その最寄り単位の住民名簿も入っており、住民同士が助け合う意識を持つことができます。
何かあったときには、まず隣近所で助け合うという強い絆が生まれています。
防災訓練での消火器ボックスの活用
防災訓練では、消火器ボックスを開けることから始まります。
訓練を重ねることで、初期消火と安否確認がセットになり、住民の安全確保につながっています。
まとめ
習志野市の本一町会自治会による街頭消火器の配置は、地域の防災力を高めるための革新的な取り組みです。初期消火と安否確認を組み合わせることで、住民の安全を守る新たな地域コミュニティの形が生まれています。