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役員を鍛えて災害被害を最小限に!

災害時に指揮を執り、被害状況の確認や避難誘導など、街の安全を守ることになるのが町会役員の皆さん。
しかし、災害時に役員が最大限の活動をすることが出来るのでしょうか。

まずは 役員に防災知識をつけてもらう!

横浜市鶴見区の上末吉五丁目町会には、およそ760世帯1,800人(2023年現在)が加入しています。
6年前までは町会役員の防災知識が乏しく、災害時に活用できる行動マニュアルが無いことが課題でした。

そこで町会は災害発生時に、役員みずからが判断し住民たちへ指示を出す防災リーダーを育成しようと、リアルな防災訓練を行っています。

住民に指示出しする防災訓練

防災訓練では、スムーズに住民に指示出しが出来るように、役員は指示出しカードを持って街の調査をおこないます。
取材に訪れた日の訓練では、火災発生と家屋倒壊の2パターンのカードが用意されており、それぞれに役員が対応するべき模範行動が書いてあります。

小さな火災であれば近隣住民に声をかけ、消火器で火を消すよう指示出しをします。
火柱が立っている火災の場合は、初期消火不可と判断。
直ちに住民への避難呼びかけに切り替えます。
この様に、状況に応じた判断のタイミングを見極めながら、臨機応変な指示を出せるように学んでいるのです。

自らの判断力を鍛えて街の安全を守る!

こうした防災訓練では様々な被害を想定しておくことが、役員たちの判断力を鍛えることに繋がります。
そしていざというときに、役員が防災リーダーとなり、地域防災の要となるのです!


取材協力:上末吉五丁目町会