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いも煮で防災!?

こんにちは!J:COM安心安全チーム、千葉担当の小矢島です。

最近はもう冬真っただ中で、かなり冷え込んでいますよね。
こんな時期は温かい食べ物で、心も身体もホッとしたくなるものです。
そこで、今回は「食べ物」を通じて地域交流と防災・防犯意識の啓発活動を行っている町会をご紹介します。

町会の防災意識がピカイチ!

習志野市・本一町会(もといちちょうかい)自主防災部は、優れた防災活動や対策を推進している団体に贈られる”防災まちづくり大賞”で「日本防火・防災協会長賞」を受賞しています。
その取り組みの内容は…下にリンクを張りました。
「こちらJ:COM安心安全課」の動画で、2回に渡ってご紹介しております。
まずは動画をご覧ください!


いも煮を通じて何が!?

動画をご覧頂き、ありがとうございました。
さて、特徴的な防災対策を行っている本一町会ですが、毎年11月に「いも煮会」を行っています。
もともとは、地域の収穫祭としてはじまったそうですが、現在は防災力を高めるカギにもなる地域の親睦を深める事を目的に、毎年の恒例行事として開催されています。
催しは、本一町会をはじめとする3町会の合同イベントで、例年800人近い来場者が会場を埋め尽くします。

当日の会場の様子

なぜこんなに人が訪れるのか?
それは、美味しい「いも煮」が無料で配布されるからです!

見た目から美味しさが伝わってきます!

その美味しさに大勢の人を呼び、いも煮を食べながら交流を深めていくのです。いも煮の力、恐るべし。

いも煮の仕込みは3日前から!

そんないも煮ですが、3日前から仕込みが行われています。
用意するいも煮は600食!肉7キロ、大根20本、それ以外の食材を合わせると…とにかくすごい量になるんです。

仕込みの様子 スタッフの総数は100人ほどです!

野菜やお肉、調味料などはスタッフが買い出しへ。
野菜もひとつひとつ丁寧に刻んでいき、味付けは当日に行います。

みなさん手つきが慣れています

レシピは地域に受け継がれる伝統の作り方で、毎年この味を求めてくる人で大盛況!皆さん、今年も笑顔でいも煮を味わっていました。

”美味しい”の声が、たくさん聞こえます。

他にも破格のメニューが!

いも煮会の催しはこれだけではありません。
お買い得の1本100円の焼き鳥と、1個200円の焼きそばが販売されるのです。しかも、焼き鳥と焼きそばも、地域秘伝のレシピで作られたもの。
それぞれの配布・販売コーナーには順番を待つ長い列ができ、食事を楽しみながら、来場者のコミュニケーションの輪が広がっていました。

大人気の焼き鳥!100円なのに大きい
さっぱりなのにコクのある「焼きそば」は地域秘伝のレシピ

会場の中心には防災用品の展示も!

さて、食ばかりを紹介してきましたが、やっと「防災・防犯」。
まずは、防災ですが、毎年いも煮会の会場中央に、防災用具の展示が行われます。来場者が自然と目にするところに展示することで、防災について意識する機会になり、食事をしながらの会話の中にも話題が出てくるそうです。

簡易トレイやライトを展示

皆さんが家を空けている時に注意が必要…!

続いて防犯。3町会の住民が集まり会場が賑わうことで、留守の家も多くなります。そこで催しが開催されている間は、スタッフが順番に地域を回る「防犯パトロール」も行われています。

防災・防犯の両面から地域を守る高い意識。
来場者が心から楽しめる時間を提供するため、地域の安全もケアする。
私はこの気配りに感動しました。

パトロールの様子


そして、会場には…こんな掲示も行われていました

大事な心得ですね

地域の防災・防犯を考える時、顔見知りを増やして気軽に声をかけられる、日頃からの地域づくりが大切です。
美味しいものには人が集まり、そこで防災・防犯の意識も向上させる。
本一町会の事例、ぜひ参考にしてみてください。

取材協力:習志野市・本一町会(もといち ちょうかい)