第11回 障がい者のための防災訓練
J:COM安心安全チーム、茨城県担当の小幡です。
茨城県の「とりで障害者協働支援ネットワーク」は、毎年9月に「障がい者のための防災訓練」を実施しています。
11回目となる訓練の模様をリポートします。
防災訓練は「とりで障害者協働支援ネットワーク」が作成した「障がい者のための防災マニュアル」をもとに実施しています。
東日本大震災をきっかけに災害への危機感を感じた障がい者の家族が中心となり、2年かけて「障がい者のための防災マニュアル」を作りました。
ネットワークでは当事者からの声を集めようとアンケートを実施。
多くの生の声が集まり、障がい別にまとめられています。
障がいについて理解してもらうことが大事
防災マニュアルをもとにネットワークの宮脇さんが、車いすでの避難方法を説明し、実際に中庭に出て車いすを使っての避難の実演が行われました。
地面の状況など避難時の注意点を挙げながら、駐車場へと避難しました。
ネットワークでは、障がい者と一緒に訓練をすることで、少しでも障がいについて理解する機会になるよう続けてきました。
いざ!という時のために
災害はいつ起こるか分かりません。
ネットワークの代表である染野さんは、訓練を続けることで一人でも二人でも助かるような環境になっていくことを期待していると話しました。
障がいによって救助の仕方など対応は様々。
障がいの知識や情報を知ることが大事だと痛感しました。
災害が起これば、障がい者も健常者も同じ被災者。
共助の精神で助け合いたいですよね。
取材協力:とりで障害者協働支援ネットワーク