地域住民が団結して暴力団を追放
J:COM安心安全チーム、北九州・下関担当の有馬です!
皆さん、突然ですが自分が住んでいる地域に暴力団事務所が進出してきたらどうでしょう…。
暴力団員による直接的な加害の他、もしかしたら対抗組織の暴力団との抗争事件に巻き込まれりするかもしれません。考えただけで怖いですよね。
また、せっかく購入した不動産の価値が下がる可能性もあります。
暴力団事務所が近隣に進出する事で様々なリスクが考えられる中、一丸となって暴力団事務所の進出を阻止した下関市彦島地区をご紹介します。
山口県下関市の南端に位置する彦島
彦島地区は下関市の最南端に位置し、本州と 3本の橋で結ばれています。
古くから造船業、重化学工業などの工業地帯として発展しました。
また、自治連合会を中心とした地域住民の連帯感が強く、共助によるまちづくりが地域全体に根付いて、地域内の活動が活発に行われています。
彦島に暴力団事務所進出の話が舞い込む
この彦島地区に昭和62年頃、暴力団事務所進出の話が舞い込んできます。
冒頭でも書きましたが、暴力団事務所が地域に進出すると様々な課題が起こり得る可能性があります。
そこで彦島地区にある5つの自治会を束ねる彦島自治連合会が中心となって暴力団事務所進出阻止に動きます。
地域住民が資金を出し合い、自治連合会として事務所進出予定だった不動産物件を買い上げることに成功。暴力団事務所進出を阻止しました。
暴力団追放パレードを実施
以降、地域住民の暴力団追放の意識向上と過去の出来事を忘れないよう、暴力団追放パレードを年に一度実施しています。
7月5日に行われた今年の暴力団追放パレードには、およそ60人が参加。
夏の日差しが降り注ぐ中、下関警察署 彦島幹部交番から彦島広場公園までのおよそ700メートルの道のりをパレードしました。
山口県警によると昨年末時点で下関市の暴力団は、1団体傘下8組織が確認されているとのこと。
彦島地区の住民による暴力団追放パレードのような運動が広がって、下関市全域が安心して暮らせる街になれば良いなと感じました。
J:COMでは、この彦島地区の取り組みをより詳しく取材します。
是非10月5日更新分の「こちらJ:COM安心安全課」をご覧ください!
取材協力:彦島地区自治連合会