【3分動画】夜に地震が起こったら?その時子どもは…
地震などの災害はいつ起きるかわかりません。
もし夜に地震が起きて停電したら…。子どもがいる家庭では心配ですよね。
子育て世代の多い流山市に「流山子育てプロジェクト」という団体があります。この団体は、震災時に経験した「不安」をきっかけに「子育て世代に向けた防災・減災対策」の発信を中心に活動しています。
「流山子育てプロジェクト」では、停電時の暗闇に慣れることを含めた、家庭でできる気軽な防災体験として「防災エコナイトウィーク」を年に2回開催しています。実際に「夜に防災体験を行ってみる」という活動です。
流山市在住のK家族が「夜の停電時に親子で寝室から防災リュックが置いてある玄関まで行くこと」にチャレンジしました。
訓練中、子どもが普段とは違う状況の暗がりを怖がっていると、パパが「大丈夫、落ち着いて、何も落ちていないからね」と励まします。
子どもは怖がりながらも、パパと手をつないでゆっくりと階段を降り、無事玄関までたどり着くことができました。
そしてこの防災体験で一番大切なのは、訓練が終わってから気づいたことを家族で話し合うことです。
ママからは「花びんがあるから足元に注意するのが大切だね」、子どもからは「真っ暗でも少しの灯りがあれば安心できた」などの気づきがありました。
実際にやってみないとわからないことや、夜だからこそいつもの訓練とは違った新たな気づきがあるのですね。
夜の防災体験で見えてきたことは、平時にやっていないこと・できないことは、非常時にできない。いざという時のためにどんなことをしておけばいいか、を考えることです。
専門家も「人は訓練した経験がないと冷静な対応ができないことから、子どもを中心とした家族で行う夜間・停電時の訓練はとても有効です」と話しています。
「流山子育てプロジェクト」のメンバーも、「災害が起きてしまった時のことを家族や周りの人と話し合い、実際に肌で感じる機会を年に1、2回作ることで、皆さんの防災意識を少しでも高められたら」とコメントしています。
家族で一緒に防災体験をすると、備えの見直しができるだけではなく「家族の絆」も一層深まりそうですね。