在宅避難に備えて豊富な備蓄の準備を!
J:COM安心安全チーム、東京担当の小矢島です!
最近、災害時に避難所へ行くのではなく「在宅避難で」との呼びかけをよく耳にしますよね。ということは、各家庭で自分たちに適した備蓄を考えて準備しておくことが必要ということですね。
在宅避難の備えとは?
在宅避難が長期に及ぶ場合、心構えやノウハウが必要です。
食料や飲料水の備蓄、トイレ対策、情報収集のツールなどなど…
大田区のマンション「オーベルグランディオ萩中」でそれらを説明する「防災セミナー」が開催されました。
セミナーのタイトルは「10日以上在宅避難の備え方」。
講師を務めたのは、マンション特有の防災対策を研究し続けている、マンション防災士の釜石徹さん。
誰でもできる自宅避難での備えを皆さんに周知しています。
まず、常日頃からマンション内で行っておくこととしてお話されたのが「ネットワークの構築」。
高齢者の見守り・子どもの見守り・応急救護ができる人などが日頃から集まりネットワークを作っておくこと、顔見知りを増やしておくことが重要だということです。
また、災害発生後は各フロアで安否確認や要救助者のサポートを行うこと、在宅避難をして数日経った時点では避難所の情報や物資受取情報など「マンションの外の情報」を収集することの必要性も話されていました。
「カセットコンロ」と「ポリ袋」を使って簡単料理!?
電気やガス等のライフラインが止まってしまっている中で在宅避難を続ける場合、料理の工夫も大きな課題ですよね。
そこで!「カセットコンロ」と「ポリ袋」があれば、子どもでも簡単にできる、蒸しパンの料理方法が紹介されました!
■蒸しパンの料理方法
①ポリ袋にホットケーキミックス粉(150g)と水(150cc)を入れ、袋の上からよく揉んで空気を抜いてゴムでしばる
②沸騰したお湯の中に①を入れ火を調整しながら30分湯煎する
※開始15分後に一度ひっくり返す
③鍋から①を取り出しお皿に盛りつけ切り分ける
釜石さんいわく、粉と混ぜ合わせるものを水ではなく野菜ジュースなどに変更すると様々な味のバリエーションが楽しめるそう。
実際に試食をした住民からは「思っていた以上においしい」「災害時、カセットコンロで簡単に料理できるから便利」といった声が上がっていました。
いざというとき役に立つので、料理の材料を多めに買い揃えておくことも必須だそうです!
ひとつの知恵が命につながります
自分が安心安全についての取材をさせていただく度に実感するのが、防災の知恵は知れば知るほど、自分、そして周りの人の命に直結する情報だということ!!
今回ご紹介したポリ袋を使った料理法も、知っているからこそ防災用品としてポリ袋の準備をするようになりますし、快適な食事につながります。
これからも平時にできる防災の備えをたくさん発信していきますので皆さんもぜひ参考にしてくださいね!
取材協力:釜石徹さん(防災士)
災害対策研究会に所属 仙台市出身 大田区在住
「マンション防災士」を自称しマンション特有の防災対策の研究を長年続けている。独自の視点で考案した1枚のマニュアル「マンション防災スマートシート」はマンション防災アイデアコンテストと内閣府主催のジャパン・レジリエンス・アワードにおいて優秀賞を受賞。