地域防災のリーダーを育成
J:COM安心安全チーム、 茨城県担当の小幡です。
茨城県では、各地域での自主防災組織の結成や活動に関して支援を行っていて、年に3回、自主防災組織のリーダーを育成するため研修会を開催しています。
今年度1回目となる研修会の模様をリポートします。
県内から約180人が参加!
研修会には自治会、町内会の役員や防災アドバイザーなど、地域防災の中心的な役割を担うリーダーが、続々と阿見町の「本郷ふれあいセンター」に集結しました。
研修会は、水戸地方気象台の防災管理官、防災気象官の講演から始まりました。
講演内容は「気象庁が発表する地震・津波関連の情報」。
マグニチュード(地震の規模)、震度(揺れの大きさ)など地震の基本情報から、南海トラフ地震や首都直下地震など、今後予想される巨大地震について説明がありました。
そして「防災気象情報の見かた」では、ハザードマップの見かたや、気象庁が発表する「キキクル」等が説明されました。
自主防災組織の活動紹介
阿見町で積極的に防災に取り組んでいる二つの地区から自主防災組織の活動事例が発表されました。
富士団地からは自主防災訓練の報告。小型ながら自治会で消防ポンプを保有していて、消火訓練を実施するなど防災に対しての意識の高さが伺えました。
二区南自治会からは、自治会独自で購入しているAEDについて紹介。
公会堂に設置し、いざ!という時に、住民が慌てずに使えるようにセミナーを定期的に開催しています。
地域の防災意識を高めるために!
二つの自治会が強く主張していたのは地域の「和」。
また「地域防災を高めるには、地域コミュニティを強くすることが大事」と、どちらの副区長も話しをしていました。
そのためには夏祭りや敬老会、サークルなど交流する場を作り、日頃から地域コミュニティを活性化していこうと、参加者に伝えていました。
私も研修会に参加して、地域コミュニティの力を活用することで、災害時の共助がより効果的になり、被害を最小限に抑え、早期の復旧・復興に繋がっていくことを再認識しました。
取材協力:茨城県、阿見町、水戸地方気象台