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関東大震災の震源地・神奈川県西部の被害を知り 巨大地震を生き抜く

関東から九州の広範囲で強い揺れと津波が発生するとされる南海トラフ地震
首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震 

今、巨大地震への注意が、呼びかけられています。
一体、どんな揺れで、どのような被害が起きるのでしょう。巨大地震を生き抜くために必要な事とは…それは、101年前に発生した「関東大震災」の教訓から知ることができます。


関東大震災の教訓

自然災害史上最悪の被害を出した「関東大震災」

死者・行方不明者は約10万5千人(内閣府)で自然災害史上最悪です。
そのうち約7割が東京での火災によって亡くなったため、関東大震災は東京の災害と思っている人が少なくありません。
しかし、震源地は神奈川県西部。
松田町の地下にある断層の滑りが引き起こした、陸域を震源とする海溝型地震猛烈な揺れが県西部を襲ったと言われています。

”さても哀れや 小田原も 地震崩れに まる焼けで”

2015年、松田町の隣にある開成町で関東大震災の惨状を描写した「大地震の数えぶし」という古い書物が発見されました。
そこには震源地である県西部の被害が七五調の数え歌として記録されていたのです。詞は20番まであり、人々がパニックになった様子、街に大きな被害が発生した様子が描写されています。

”5分たたない そのうちに 山も野原も 家 蔵も 壊れ果てたる 哀れさよ”

「数えぶし」に書かれている詞と同じ被害が発生した地域があります。
小田原市根府川。4キロ先の山が崩れ、土石流が集落を飲み込みました。
当時の被害状況が地図として残されています。地図を描いたのは、根府川でコテージを営む内田昭光さんの父親。
内田さんは、発災時の避難行動について父親からある教訓を伝えられてきました。その教訓とは…

神奈川県は海溝型の巨大地震が起こる真上にある

関東大震災を30年以上に渡り研究してきた名古屋大学減災連携研究センターの武村雅之特任教授は「神奈川県は定期的に地震が起きる宿命にある」と言います。巨大地震を生き抜くためには、先人が残した教訓に耳を傾け、自分事として対策を考えておくことが必要不可欠なのです。

取材協力:古民家ガーデン紋蔵・名古屋大学 減災連携研究センター・離れの宿 星ヶ山・開成町みなみ自治会

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