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避難所運営協議会を立ち上げる!③発足式編

J:COM安心安全チーム、東京担当の山口です。

小金井市梶野町では、避難所運営協議会の設立に向けて準備を進めていて、その過程をシリーズでお届けしています。

前々回は「防災会の設立」までを、前回は「避難所運営協議会設立に向けた準備」について紹介しました。


今回は第三回「避難所運営協議会発足式」編です。


避難所運営協議会が発足?

9月28日、三小避難所運営協議会はついに発足式を行い、運営組織として、梶野町防災会を中心とした避難所運営本部の下に、5つの班が作られ、各班と役割について説明をしました。

  1. 総務班…運営本部の事務局、記録や生活ルール作成、各種相談受付

  2. 情報班…名簿管理、情報の収集と発信、ボランティアの受入管理

  3. 食料・物資班…調達管理、配給、炊き出し

  4. 施設管理班…危険箇所や防火防犯対策

  5. 健康・衛生班…ゴミ管理、共有スペースの清掃、要援護者の支援 等

避難所運営協議会設立 発足式

特徴を生かした役割分担

それぞれの班には、役割にあった団体や人物を割り当てました。
例えば、日頃から学校内外と情報をやり取りしているPTAは情報班。
真っ先に駆け付けなければならない施設管理班には、自営業の方や地元で活動する三小おやじの会のメンバー。
医療・衛生班は、地元の医療関係者や医療従事者が担当します。

各班について説明する小島会長

避難所運営協議会の発足を受け、梶野町防災会の小島秀治会長は「約半年をかけ無事に避難所運営協議会を設立することができたが、これはまだスタートラインに立っただけ。これから実践的な訓練を繰り返し、いざという時に慌てないように準備をしていきたい」と話しました。


避難所の鍵は誰が開ける?

発足式の後には、避難所となる第三小学校の鍵開け訓練を行いました。
小金井市では、市内もしくは近隣市に住む市職員5人が避難所指定要員として指定されていて、災害時に避難所の鍵を開け、避難所運営協議会のメンバーと一緒に避難所の開設を行うことになっています。

マニュアルをもとに学校の鍵を開ける避難所指定要員

避難所指定要員は、災害時に慌てることのないように、入念に確認を行いました。校舎の鍵開けの後には、防災倉庫の中身も確認、防災倉庫の中には、避難所開設キットが準備されていて、この中に入っている手順書に沿って進めると、避難所が開設できるようになっています。

防災倉庫を確認する協議会メンバー
避難所開設キット
手順書を説明する市職員

参加者は、自分たちが避難所を開設することをイメージしながら、真剣に話を聞いていました。


まとめ

シリーズでお伝えしてきた「避難所運営協議会を立ち上げる」いかがでしたでしょうか?

梶野町防災会の立ち上げからあっという間の1年でしたが、防災会をはじめ関係者のみなさんが、避難所運営を「自分事」として考え、行動していたことが印象的でした。課題を出し合い、話し合い、解決する、これこそが実際の避難所運営にも必要なことではないでしょうか。

みなさんの地域でも、避難所運営を自分事として考えてみてください。


取材協力
・梶野公園サポーター会議
 https://kajino-park.amebaownd.com/
・梶野町防災会
・ヘルメット隊長 青木紘子(防災士/FM 西東京パーソナリティ)
 小金井市観光まちおこし協会こがねいアーティスト名鑑登録
 https://koganei-kanko.jp/artist/10317/